難問題の系統とその解き方物理I・IIの難易度・レベルや使い方・勉強を解説!

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あなたは、「難問題の系統とその解き方物理I・IIを使ってみたいけど、 どうやって勉強すれば良いのか分からない」と困っていませんか?

そこで今回は、受験生の間でも「応用力が付く」との評判の 「難問題の系統とその解き方物理I・II」のレベル、使い方・勉強法を紹介していきます。

ぜひ、参考にして下さい。

2019年に出版された新装第3版と今までの違いはあるのか?

「難問題の系統とその解き方物理I・II」は2019年に新装第3版が出版されましたが、 第2版と比べて何が違うかと言うと、

  • 表紙がポップになっている
  • 今まで1冊だったのが、「力学・熱・波動」と「電磁気・原子」の2冊になった

と言う点です。

つまり、本書の内容自体は全く変わっていません

ただし、新装第3版は誤植が少し多いのが欠点で、全く意味が分からない文章になっている訳ではないですが、 気になる人は気になります。

また、表紙がポップになりましたが、個人的には第2版の「お堅い物理の専門書」風の表紙と中身が好きだったので、 デザインは改悪だと感じています。(これは個人の好き嫌いの問題だと思う)

なので、「中身さえよければ何でも良い」と言う人は、第3版ではなく、第2版の 「難問題の系統とその解き方物理I・II」を購入して勉強してもOKです。

そもそも、物理は教育要領が変更しても大した変更がなかった科目なので、少し昔の教材でも 十分に使えますからね。

「難問題の系統とその解き方物理I・II」のレベル・偏差値

「難問題の系統とその解き方物理I・II」は基本的には応用レベルの難易度の問題が掲載されているので、 以下の学力の人が使う事をおススメします。

  • 現在の記述模試の偏差値が60以上
  • 共通テスト物理で8割以上で、満点を目指している
  • 東大、京大、その他旧帝大が志望校

なぜなら、本書は他の物理問題集に比べて解説の量が少なく、 物理の基礎ができていない人にしてみれば、何を言っているのか分からない事が多いからです。

逆に言えば、物理の基礎ができている人からすると、ポイントになる部分だけを書いているので、効率よく学習ができます。

もし、現在の物理の偏差値が60以下の場合は、基礎が十分にできていない可能性があるので、本書よりも易しめな 「物理のエッセンス」や「良問の風」と言った標準レベルの問題集から始めることをおススメします。

「難問題の系統とその解き方物理I・II」の使い方・勉強法

いくら「難問題の系統とその解き方物理I・II」が良書だと言っても、 きちんと使いこなせないと意味がありません。

では、本書の使い方のポイントを紹介していきます。

1、最初は例題を何度も復習をする

本書は「例題」と「演習問題」が用意されていますが、最初は「例題」だけを解くようにしましょう。

なぜなら、物理入試に必要な知識、問題パターンは例題に全て集約されている、と言っても過言ではなく、 「演習問題」はあくまでも「例題のおまけ」と言う位置づけだからです。

ただし、例題の中には全然解けない問題、解説を読んでも理解できない問題も含まれていますが、 解説を読んでも分からない問題があれば、とりあえずその問題は置いといて、他の理解できる問題に取りかかるようにしましょう。

そして、他の問題を解いて物理の理解度を深めた後に、再度理解できなかった問題を取り組むことで理解が進むことがあります。

演習問題においては、もし時間がなければ全く解かなくても良いです。 なぜなら、例題問題と内容的に被っている問題が多いですし、さすがにこのレベルの問題は受験本番でほとんど出題されないからです。

本書を3周ほど復習した時には、偏差値は65は軽く超えているでしょう。(偏差値70も夢ではない)

2、教科書や参考書も活用しよう

先ほども言ったように、本書の解説の文章量は少なく、問題によっては解説を読んでも理解できない物もあります。

もし、解説を読んでも理解できない場合は、本書だけでなく、他の教科書や参考書、Google先生などの あらゆる情報源を使って、自分が理解できる文章で解説をしている文献を探していくのです。

例えば、公式の証明や成り立ち、関連する事項などを調べていくと、より物理への理解が深まるはずです。

お勧めの本としては、大学受験レベルであれば「物理教室」が良く、大学受験レベルを逸脱して良いのであれば、 「力学キャンパス・ゼミ」や「力学 (物理入門コース 新装版)」などがおススメです。

今から大学レベルの勉強やるとか無駄だろwww」と思うかもしれませんが、 高校物理は高校レベルに抑えるために捻じ曲がった形になっているため、逆に理解しにくい分野もあるほどです。

そこで、あえて大学の基礎レベルの物理を触れておくことで、好奇心も満たされますし、 高校レベルの物理の理解もグッと深まります。

3,時間に余裕がなければ、演習問題は解かなくて良い

もし、時間に余裕があれば例題問題と演習問題の両方を解くことをおススメしますが、 仮に時間が足りない場合は、演習問題は解かなくてもOKです。

特に現役生は、他の教科との兼ね合いもあるので、本書の演習問題を解かないという選択肢も考えてよいです。

物理が苦手な人には信じられないかもしれませんが、物理は基礎をしっかりできれば、偏差値60とか65を出せたりする教科です。

つまり、物理では「どれだけ基礎をみっちりやるか?」が、勝負の分かれ目になるわけです。

しかし、本書の演習問題で扱っている内容は応用問題なので、大半の受験生にとっては、差を付けれるような問題ではないです。

なので、基本的には「例題を3周復習→余裕がある場合は演習問題」と言うスタンスで勉強をするほうが、全体的な成績の伸びは良いです。

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