あなたは、「物理基礎問題精講を買ったけど、どうやって勉強すれば良いのか分からない」 と悩んでいませんか?
そこで今回は、物理の問題集で評判の高い1冊『物理基礎問題精講』のレベルや使い方の解説をしていきます。
ぜひ、参考にして下さい。
『物理基礎問題精講』のレベル・難易度
物理基礎問題精講は、入試の基礎問題を扱っている問題集で、 記述・共通テスト模試の偏差値が50以下の人に適しており、最終的な到達レベルは偏差値55~60、共通テストで8割と言えます。
なので、地方国公立大や中堅私立レベルの大学を目指している人にはおススメですが、 旧帝大や早慶等の難関大レベル志望だと、やや物足りない印象はあります。
もし、「物理基礎問題精講も難しすぎる」と感じているのであれば、そもそも物理の基礎が全然できていないので、 「宇宙一わかりやすい高校物理」等のより簡単な参考書・問題集から勉強を始めることをおススメします。
『物理基礎問題精講』と「物理のエッセンス」「良問の風」との違いはある?
「物理基礎問題精講」と良く比較される問題集に「物理のエッセンス」と「良問の風」がありますが、 基本的にこれら2冊の問題集は、
- 物理のエッセンス..入試の基礎固め~応用。偏差値65を目指せる
- 良問の風..入試の基礎固め。偏差値55を目指す
と言う問題集なので、難関大志望の場合は、「物理基礎問題精講」よりも「物理のエッセンス」の方が良いです。
「良問の風」に関しては、「物理基礎問題精講」と同レベルの問題集なので、 本屋などで読み比べてみて、気に入った方で勉強すればOKです。
『物理基礎問題精講』の使い方・勉強法
まずは自分の力で解いていく
本書の構成は、「公式のおさらい → 問題 → 問題の解説」と言う風になっていますが、 まずは公式の確認や解説を全く見ずに問題を解き、現在の自分の実力を把握しましょう。
もし、10分考えても解けない問題は、現在のあなたの苦手とする問題と言えるので、問題番号に×印を入れます。
「物理基礎問題精講」は全部で105問あるので、 1日5問ずつ解いていき20日程度で1周を終えると良いペースと言えます。
最低でも3回は復習をする
「物理基礎問題精講」を勉強する際には、必ず最低でも3回は復習するようにしましょう。
なぜなら、人間の脳は忘却曲線に沿って記憶したものを忘れるようにできていますが、 2回3回と復習をすると、逆に知識として定着しやすくなるからです。
この話を聞くと、「全部の問題を3回解きなおすとか、辛すぎだろwww」 と思うかもしれませんが、全ての問題を解きなおす必要はなく、1周目で解く時に解けなかった問題だけで良いのです。
そうなると、1周目は105問解いて、2週目は70問、3周目は30問のように、どんどん解くべき問題量が少なくなるので、 結果的には楽に偏差値を上げることができます。
解けなかった問題は、教科書や参考書で理解を深める
解けなかった問題に関しては、本書の解説だけでなく、 教科書や他の解説が豊富な参考書を使って知識・理解を深めるようにします。
なぜなら、物理の問題は解法を暗記するだけで点が取れるように問題が作られておらず、 「この公式はどうしてこのような式の形になっているか」等の 物理の対する深い理解がないと解けないように問題が作られているからです。
この「物理基礎問題精講」は収録している問題自体は良問が多いですが、解説は素っ気ない物が多く、 本書だけでは深い理解は難しいからです。
なので、教科書や「物理教室」等の物理に対して詳しい解説をしている参考書を使って 勉強していく必要があります。