「数学の成績を伸ばしたいけど、黄チャートや青チャートは解説が意味不明すぎて理解できない」
このように思っている、数学が苦手な受験生は多いのではないでしょうか?
チャート式と言えば黄チャートや青チャートが有名ですが、 白チャートでもしっかりと勉強していけば、共通テスト(センター試験)で8割、中堅私立レベルまで実力を上げることが可能です。
そこで今回は、白チャートを使った勉強法を紹介していきます。
ぜひ、参考にして下さい。
白チャートのレベル・難易度はどれくらいなのか?
まずは、自分の学力が白チャートに適しているのかを、確認しましょう。
チャート式で有名な色は、「白、黄、青」の3種類がありますが、それぞれ以下のような特徴を持っています。
- 白・・教科書レベル。偏差値50以下の人が使うべき問題集
- 黄・・教科書応用~入試基礎レベル。文系や数学が苦手な理系におすすめ
- 青・・教科書応用~入試標準レベル。これさえマスターすれば、旧帝大も合格圏内に到達可能
つまり、偏差値50以下であれば白、偏差値50以上であれば黄、偏差値55以上であれば青を使うのが理想でしょう。
もし、あなたが東大や京大、早稲田、旧帝大と言った難関大を目指したいのであれば、白チャートだけでは物足りませんが、 その後の黄・青チャートのステップアップとして使う分には良い教材です。
白チャートを完璧に仕上げることで、最終的には共通テスト8割を目指すことが可能なので、 地方国公立大や日大レベルを目指したい理系の人や、数学が苦手で何とか共通テスト数学の点数を少しでも上げたいと言う文系の人が ターゲットと言えます。
白チャートの使い方・勉強法
それでは、実際にどのようにして白チャートを使っていくのかを見ていきます。
白チャートの勉強で心がけるのは、以下の3つです。
1、まずは例題を解いて自分の弱点を知る
白チャートの問題は
- 例題
- 類題
- EXERCISES
- 章末問題
と4種類の問題が用意されていますが、最初は例題のみを解くようにしましょう。
なぜなら、白チャートの類題やEXERCISESは、例題とほぼ同じような問題や少し発展的な内容でしかなく、 似たような問題を複数解くよりも、同じ問題を何回も解きなおした方が、脳の定着効率も良いからです。
まずは例題を1ページ目から解いていき、自分の弱点となる分野、問題形式は何なのかを把握していきましょう。
「白チャートの問題を見ても全然意味不明だ」と言う場合は、1分考えてすぐに答えを見てよいです。 そして、その答えと解き方を覚えて、再度問題を解き直す時に解けるように心がけます。
具体的な方法は、1日10問解くようにしていきます。そして、正解した問題には、問題番号に○を付けて、間違った問題、何となく正解した問題には×を付けていきます。
なぜ問題番号に○とか×を付けるのかと言うと、後で復習をしやすくするためです。
例えば、「1+1」みたいにすでに解き方を知っている問題を復習しても、絶対に成績は上がらないです。 しかし、今現在解き方が分からない問題が解けるようになれば、その分だけ必ず成績が上がるのです。
なので、「どこが得意でどこが不得意か?」を印を付けることで、学習効率をグッと上げることに繋がるのです。
2、とにかく復習をしていく
白チャートの問題を全部解き終えたから、今度は2周3周と繰り返し復習をしていきましょう。
その時に復習をするのは、×が付いた問題だけでOKです。○の問題は、テスト前にちょっと見直すだけで十分です。
また、例題の下に「類題」があると思うが、それは解かなくて良いです。
なぜなら、例題と類題は数字が変わっているだけで解き方は全く同じだし、 脳の性質からして、似たようなものを一緒に覚えるより、1つのことを覚えた方が記憶に残りやすいのです。
復習は、何回しても無意味なことはなく、 数学が出来る奴ほどセンスとか才能とかよりも、地道な復習を完璧にこなす傾向があります。
数学の成績を上げるのに必要なのは、センスとか魔法みたいなものではなく、日々の小さな積み重ねにあることを肝に銘じましょう。
3,章末問題を解いていこう
例題がある程度(2,3周くらい)終えたら、章末問題「EXERCISES」に取り掛かりましょう。
おそらく、例題が完璧でもEXERCISESで急に解けなくなる場合があるが、気にしなくて良いです。
わからないなら分からないなりに、解説をしっかりと読んで、解き方を理解し覚えるようにしましょう。
意外かもしれませんが、センター数学や中堅私立の問題は、白チャートの例題や章末問題と結構似たような問題しか出ないです。
なので、章末問題が解けなくても解法を理解し覚えるだけでも、今まで解けなかった模試の問題が解ける様になるはずです。
白チャートが終わった後は何を勉強すれば良い?
白チャートが終わって、目標としている点数が取れている場合は、他の教科の勉強をした方が良いです。
逆に、まだ点数が足りていない場合は、黄チャートや青チャートで共通テスト9割レベル、2次試験レベルの問題を 解けるようにしていくと良いです。